NTTドコモ FOMA 128K通信を使ってみました

準備

 まず、対応しているプロバイダとの契約が必要です。2009年12月1日現在 mopera Uのみが対応しているようです。mopera Uは、NTTドコモの提供しているFOMA専用のプロバイダです。定額プランと定量プランの2種類あり、ややこしいですが、SH-06Aなどの音声通話対応携帯電話は、定量プランのみ利用できるようです。定量プランの中で、さらに、スタンダードとライトの2種類あります。この違いは、メールアドレスの提供があるかどうかなので、自宅で既にプロバイダと契約しているならライトで良いと思います。月々315円で利用できます。また、2009年12月1日から2009年4月30日までなら、月額利用料が無料だそうです。

設定

 設定は、ドコモ コネクション マネージャ を使えばある程度自動で設定できますが、自動設定されるのは、通常のHIGH-SPEEDの通信になってしまい、これで通信すると高額な請求が来ます。APNは、プリセットに含まれているので、それを使用して、IDとパスワードを入力します。

携帯電話とPC間の接続設定ですが、Bluetoothで使うなら、標準ドライバで使用でき、USBで使うなら、NTTドコモのホームページからドライバをダウンロードする必要があります。

接続

携帯電話とPC間を接続してから、ドコモ コネクション マネージャで接続をクリックするだけです。10秒以内に接続が完了し、それ以降、通信料がかかります。

速度

速度を以下に示します。

■速度.jp スピードテスト 高機能版 回線速度測定結果
http://zx.sokudo.jp/　v3.0.0
測定時刻 2009/12/01 19:49:22
回線種類/線路長/OS：その他/-/Windows 7/-
サービス/ISP：-/-
サーバ1[N] 81kbps
サーバ2[S] 79kbps
下り受信速度: 81kbps(81kbps,10kByte/s)
上り送信速度: 75kbps(75kbps,9kByte/s)

平均80kpbsほど出ます。最高で、100kbpsでした。また、上りがリミットの64kbpsを上回っていますが、誤差でしょう(90kbpsと表示されることもあり)。

あと、レスポンスが悪いです。試しに、pingを送ってみたところ、どのサーバでも最低120msはかかります。また、レスポンスにバラツキがあり、最大で、2000msかかりました。平均は、300msくらいです。

上の結果は、Bluetoothで接続しています。USBにするとなぜか、遅くなりました。

快適性

ホームページを見るのは、ブロードバンド化が進んでしまっているので遅く感じ、快適ではありません。インターレースGIFやプログレッシブJPEGがどのように展開されることがよく見えます。

ただし、ドコモが推奨しているように、メールの送受信は、比較的快適に使うことができました。

他に、SSHでLinuxを操作してみたところと、ラグが大きいため、文字が詰まるときがありました。

あと、VPNで自宅ネットワークに接続することもできました。ですが、はっきり言って、使い物になりません。テキストデータくらいの軽いデータなら読み込めます。

昔、WILCOMがDDI ポケットの時の Air H" の最高速度が128kbpsだったので、早いと思って使っていれば何とかなるでしょう。

総評

安く、手軽に、と言う人ならこれでも十分使えるでしょう。しかし、外でホームページを閲覧したりするのは、厳しい物があります。

現在、WiMAXが利用地域を拡大させてきているので、それを狙った方が良いかのしれません。

 とりあえず外出先からインターネットにアクセスできれば良いという人なら、これをお勧めします。