Linux上で印刷する (CUPSを設定する)

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Linux上での印刷の設定をしていないことに気づいたので、設定してみまた。

EPSON EP-802AとBrother HL-5250DNの2台とも設定しました。2つのプリンターは、LANで接続しています。USB接続では、やり方が違うのでこの方法では不可能と思います。

環境は、CentOS 5.4、CUPS 1.3です。

 

Linuxで印刷と言えば、CUPS(プリント サーバー)とlp, lpr コマンドです。lp コマンドで印刷指示をCUPSに送り、CUPSがスプーリングをして、プリンターで印刷する、と言う流れになっています。

 

使う前の準備として、CUPSの設定が必須になっています。要するにプリンター ドライバーのインストールと言うやつです。

必要な情報

  • CUPS プリンター ドライバー (PPD ファイルやRPM パッケージ)
  • 接続ポート名 (IP アドレスなど)

これらの情報を探すのが一番苦労しますね。特に、Linux用のドライバーが無いものがああり、無ければそれで終わりです。あきらめるが、ハッキングするしかありません。

lp コマンド → CUPS → ドライバー ソフト → プリンター のような感じで処理しているようです(この部分は、よくわかっていないので、間違っているかもしれません)。

設定を始めます

CUPSの設定

CUPSは、ベースが入っていればデフォルトでセットアップされているはずです。なければ、yumなど使ってインストールしてください。

CUPSは、GUIで設定できるので、これをお勧めします。

色々試しましたが、これが一番簡単で一番良いです。ターミナル上でもできますが、正直面倒です。

 

設定は、一発で終わります。もちろん設定は、root権限で行ってください。

# cupsctl --remote-admin

以上。ただし、ファイアウォールを使っている場合は、631:tcp を開けてください。

これ以降は、ブラウザー上で行っていきます。

※ ローカルホストならこの設定すら不要かもしれません。

 

リモートからアクセスして確認します

さて、ブラウザーでアクセスします。アドレスは、https://[ホスト名]:631/admin/ です。

※ ホスト名でアクセスしないと、うまくいかないかもしれません。hosts ファイルにIP アドレスと関連させてください。私の環境では、一発でうまくいったのでよくわかりません。

※ SSL 証明書のエラーは無視します。

CUPSの管理画面がうまく出ればOKです。表示されなければ、ファイアウォールを確認してください。

 

プリンター ドライバーを入手します

PPD ファイルを探します。が、最近はrpm パッケージでラッパーとセットになっていることが多い(?)です。なので、サクッとインストールしましょう。

 

EPSON EP-802A

EPSONのコンシューマー向けインクジェットプリンターは、基本的にWidows、Mac OSのみのサポートなのでドライバーがありません。なので、サードパーティー製を利用します。

AVASYS株式会社 EPSON製プリンター Linux ドライバー
http://avasys.jp/product/linux_driver/

EP-802Aの場合は、オールインワンを選んで、製品種を選んで、ダウンロードします。

  • EPSON-EP-802A-pipslite-en.ppd
  • pipslite-1.4.0-5.i386.rpm

2つをダウン土ロードします。ppd ファイルは、リモートから設定するPCに、rpm パッケージは、Linuxにインストールします。

# rpm -ivh pipslite-1.4.0-5.i386.rpm

 

Brother HL-5250DN

このプリンターは、純正のLinux ドライバーがあるので、それを利用します。

ただし、LPR デーモン用なので、CUPSとして動作するように、ラッパーが必要です。こちらも提供されているので、同時にダウンロードしておきます。

lp コマンド → CUPS → CUPS ラッパー ドライバー→ LPR ドライバー → プリンター ってなフローでしょうかね。

LPR ドライバー
http://solutions.brother.co.jp/support/os/linux/lpr_printer/driver.html

CUPS Wrapper ドライバー
http://solutions.brother.co.jp/support/os/linux/cups_printer/driver_cupswrapper.html

※ BR-Script対応であれば、CUPS対応のドライバが使えるようですが、残念ながらHL-5250DNは非対応です。

これも同様にRPM パッケージをインストールします。

# rpm -ivh [RPM パッケージ 2種]

 

プリンターのインストールします

CUPS管理画面から[プリンタ 追加]をクリックします。

「新しいプリンタの追加」 画面

  • 名前  プリンター名です。lp コマンドで多用するので、わかりやすく名付けます。
  • 場所  プリンターがある場所を入力します。同じプリンターが複数あるときに区別しやすくします。
  • 説明  詳細説明です。プリンターの機種などにすると良いかもしれません。

「デバイス」 画面

  • デバイス  プリンター ポート名です。

基本的にネットワーク対応プリンタなら、[LPD/LPR Host or Printer]に対応しているはずです。

「デバイス URI」 画面

プリンターにより異なります。今回の場合は、下記の設定で動きました。

EPSON EP-802A
lpd://[EP-802A IP アドレス]/

Brother HL-5250DN
lpd://[HL-5250DN IP アドレス]/binary_p1

「メーカ/製造元」「モデル/ドライバ」 画面

プリンターにより異なります。

EPSON EP-802A
ダウンロードしたPPD ファイルをアップロードします。

Brother HL-5250DN
[Brother] [Brother HL-5250DN for CUPS (en)] を選びます。

 

正しくプリンターが追加されればOKです。

 

テスト プリントする

「プリンタ」 タブで、[テスト ページの印刷]を選び印刷を行います。

正常に印刷されればOKです。

 

以上で完了です。以降は、lp コマンドなどで印刷することが可能です。

2台以上プリンターがあるときは、デフォルト プリンターを選んでおくと良いでしょう。

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