仮想サーバ(ハイパーバイザー)を比較

| コメント(0) | トラックバック(0) |

テストとかレポートとかで更新が止まってました。久しぶりにブログを書きます。

Hyper-Vは・・・

現在、このサーバはMicrosoft Hyper-Vで動いていますが、どうも使い勝手が悪いです。Hyper-Vでは、Windowsを仮想化することを前提に作られているようなものなので、Linuxに関してサポートがあまりされていません。

以前の記事に、Linuxゲストの時刻のずれの深刻さを書きました。それからわかるように、結構使いにくいハイパーバイザーです。

なので、今回はハイパーバイザーを比較してみました。

※Hyper-Vのサーバは、2台所持しているので、Webサーバ群を一度そちらに移して、検討しました。その時に、1時間ほどサーバがダウンしている時がありました。そのときに来た方は、すみません。

検討するのは2種類

今回検討するのは、代表的な2つのものです。

  • VMware ESXi 4.1
  • Citrix XenServer 5.6

ハイパーバイザーをセットアップするときに、OSが不要な物を選びました。クライアントソフトが優秀ということからそれを選んでいます。Linux上で動作する物(KVM、Xenなど)もありますが、面倒だったのでやめました。

特徴と気づいたことをまとめて行きます。

VMware ESXi 4.1

仮想で有名なVMware社のベアメタルハイパーバイザーです。webでは、vSphere 4と書いていました。

CD1枚でインストールが可能で、高機能です。初期設定や一部のメンテナンス項目を除いて、すべてvSphere Clientから操作できます。クライアントソフトでは、CPU利用率、メモリ使用量、ディスク使用量をグラフィカルに参照可能です。

ただし、大きな欠点が1つあり、ハードウェアに大きく依存し、認識しないハードウェアが多いことです。特に、NIC(Network Interface Card)は、IntelとNVIDIAくらいしかサポートしていません。Broadcom、Mervell、Realtekなどの一般的によく売られているNICのチップには対応していません。今回のサーバには、IntelとMervellの2つのNICがありましたが、MervellのNIC(88E8053)は認識できませんでした(後日、この点を詳しく書きます)。

クライアントソフトは、少し動作が重たいです。描画に時間がかかっており、画面がちらつきます。また、1日ほど使ってですが、1回異常終了しました。

肝心の仮想機能ですが、オーバーヘッドが大きいように見えます。クライアントソフトで、メモリオーバーヘッドとかが表示されており、OSにもよりますが、100MBほど余分に使っていることがわかります。ただし、これによって仮想サーバの稼働数が少ないという訳ではなく、メモリの有効領域を自動的に調整して、多くの仮想サーバを立てることができました。ただし、多すぎるとパフォーマンスが落ちます。

Citrix XenServer 5.6

Xenの仮想機能をOSとセットにしたものです。無償版でも、ライブマイグレーション(仮想サーバの電源を切らずに、別のXenServerが動作するサーバに移行させる機能)が使えるのが最大の特徴です。

セットアップには、CDが2枚必要です。ですが、もう一枚は、Linux関連のパッケージで、Linuxを仮想とする場合でも特に必要なく動作するようです(確認は不十分です)。

動作そのものは安定しているXenServerですが、初期の仮想サーバ構築に時間がかかります。まず、OSのインストールにDVDを使うことが一般的ですが、それが困難です。XenServerでは、物理サーバに搭載されているDVDドライブを使用する、または、Windows共有・NFS共有のサーバからISOを使用することが可能です。これがかなり面倒です。Windows共有の場合は、¥¥コンピュータ名¥共有名で指定可能ですが、サブディレクトリを指定することができないので、専用の共有を作成しなければなりません。物理ドライブを使用する場合は、必ず物理サーバのある位置に行って取り替えなければいけません。VMwareの場合は、ローカルのISOやドライブを指定可能なので、この点は大きな減点です。

XenServerは、メモリを固定的に仮想サーバに割り当てるためパフォーマンスが高いです。しかし、その分仮想サーバの数が少ないです。メモリが少ないマシンだと2台か3台しか動かせません。

XenServerは、仮想マシンの設定項目が少ないです。Xenには、準仮想化と完全仮想化がありますが、その設定項目が見当たりません。クライアントを触ってみたところ、新規仮想サーバを作るときにOSを選択する画面で自動的に決定されるようです。たとえば、Windowsは完全仮想化、CentOSは準仮想化など。また、メモリの最小値が固定で、OSによって勝手に設定されています。特に嫌と思ったのは、CentOS 5.4 x86_64の最小値が512MBになっていたことです。これ以上下げることはできません。

XenServer 5.6のクライアントソフトは、英語のみです。日本語版は、2010年7月29日現在用意されていません。

最終的に・・・

VMwareを使うことにします。XenServerは、メモリが少ない(2GB)と動作がきついように感じるので、そのようにします。VMwareのNICの問題ですが、MervellならKernelにモジュールを入れれば動作しました(後日、書きます)。

Hyper-Vとは比べものにならないくらい、高機能です。

現在以降作業をしています。また、サーバが不通になるかもしれませんが、ご了承くださいませ。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.letstryit.net/mt/mt-tb.cgi/180

コメントする

アーカイブ

カウンタ

Total
Today
Yesterday

IPv6 Ready

Powered by Movable Type 7.0