VPN(SSTP)を導入する(6)

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いろいろと忙しく、前回からだいぶ時間が空いてしまいました。
今回でラストです。クライアント側の設定をします。

今回は、前回までの話と違い、複雑な作業はありません。
接続の設定をするだけで、 VPN(SSTP) クライアントとして動作するようになります。

では早速、接続のセットアップをします。

ですがその前に、ルート CAの証明書をインストールする必要があります。
もしクライアントPCが、Active Directory のメンバであるならば、この作業は省略できます。

  1. ブラウザで、 [http://ADのサーバドメイン/certsrv/] を開く。
  2. [CA 証明書、証明書チェーン、または CRL のダウンロード] を選択する。
  3. [CA 証明書のダウンロード] を選択する。
  4. ダウンロードしたファイルを開き、[証明書のインストール] を選択する。
  5. [インポート ウィザード] が立ち上がるので、[次へ] を選択する。
  6. [証明書をすべて次のストアに配置する] を選択し、[証明書ストア] を [信頼されたルート証明機関] にする。 [次へ] を選択する。
  7. [完了] を選択し、作業を終了する。

これで、自分で作成したルート CA が信頼されるようになります。

次に、実際の接続をセットアップします。
ここでは、前回作った証明書のドメイン名が必要となります。そのドメイン名と IP アドレスが、正しく設定されていることが必要です。これが正しくないと接続が不可能になってしまいます。

  1. [コントロール パネル] を開き、[ネットワークと共有センター] を開く。
  2. [接続またはネットワークのセットアップ] を選択する。
  3. [職場に接続します]を選択し、[次へ] を選択する。
  4. [インターネット接続 (VPN) を使用します]を選択する。
  5. [インターネット アドレス] に、接続ドメイン名を入力し、[次へ] を選択する。
  6. [ユーザー名] と [パスワード] を入力する。
    このアカウントは、ネットワークアクセスを許可しておいた物のみ利用可能(Active Directory の構築のところで完了済み)
    [ドメイン] は、AD のドメイン名だが、入力しなくても良い。
    [接続]を選択する。
  7. 接続が開始され、正しく接続されたら設定は完了です。

外部から利用したいときは、外部から参照できるドメイン名を利用し、TCP ポート 443 番のポートフォワード(ポート変換、アドレス変換など)をしてください。

もし正しく接続できない場合は、証明書の関連のエラーがほとんどです。
対処法は、また時間ができたら載せます。

SSTP ですが、プロキシ経由でも接続が可能です。プロキシ経由させたいときは、[インターネット オプション] の該当項目を設定します。

私が、大学から接続を試みたところ、普通に接続することができました。ただし、通信速度は、遅くなります。直接接続(プロキシ経由せずFTP接続)の場合は、1.5MB/s で、SSTP 接続(HTTP・HTTPSプロキシ経由接続)の場合は、300KB/s でした。

SSTP の構築は、以上です。
何かと困難ですが、リモートで使えるというメリットがあり、重宝しています。

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コメント(3)

はじめました。

こちらの記事を見ながらSSTPの設定をしてみたのですが接続で
以下のエラーが出てしまいます。

エラー 0x800B0109: 証明書チェーンは処理されましたが、信頼プロバイダーが
信頼していないルート証明書で矯正終了しました。

もし何か原因がわかるようでしたらお教え頂けないでしょうか?


よろしくお願い致します。

ご回答ありがとうございます。

クライアント側見直しをした所、無事接続出来ました。
本当にありがとうございました!

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このページは、enjoypcが2009年7月17日 23:17に書いたブログ記事です。

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